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愛知県教育・子育て支援

フォレスト個別指導塾 豊田校

教室長 幸地 賢枝

子どもと保護者が安心して前を向ける場所を、豊田からつくる

フォレスト個別指導塾 豊田校 教室長 幸地 賢枝

豊田校での役割と、子どもと関わる仕事との出会い

ー現在、豊田校ではどのような役割を担われていますか。

豊田校では、運営全般を主に行っています。特に生徒指導、保護者面談、子育て支援、そして進路相談の役割です。子どもたちと日々関わることはもちろんですが、保護者の方とお話しする機会も多くあります。学習面だけではなく、子育ての不安や、今後の進路についての相談も含めて、一緒に考えていくことを大切にしています。

ー子どもと関わる仕事に興味を持ったきっかけを教えてください。

もともと、この分野に興味があったわけではなく、大きなきっかけになったのは、2021年に主人が亡くなったことでした。そこから、自分の人生をどうしていくのか、これからの子育てをどうしていくのかを考えるようになりました。息子の子育てを一人でしていくことを考えたときに、やはり一人で抱えていくのは難しいのではないかと感じたんです。息子には発達特性がありましたから、子育てについて考える中で、同じように特性のある子の子育てに悩んでいるお母さんは、きっとたくさんいるのではないかと思いました。その悩みを、自分だけのものにするのではなく、仕組みとして支えられる形にできないか。息子の子育てと、同じように悩むお母さんたちの存在が、この仕事につながっていきました。

「なぜ三河地方には、こういう場所がないんだろう」。無いのであれば、私が作ろう。そう考えたことが、豊田校を作るきっかけになりました。

母親としての経験が、今の関わりに生きている

ー母親として子育てをする中で、悩んだ経験はありますか。

周りに理解してくれる人がいなかったことでしたり、ある程度偏見がある環境であったことです。発達特性は、見た目では分からないことも多いからこそ、周囲から理解してもらえなかったり、偏見のある環境にありました。母親として、「家での育て方が悪いのではないか」と思われることもありました。なので、そこが一番苦しくて悩んだことです。

ーその経験は、今の子どもたちとの関わりにどう生きていますか。

まず、否定から入らないことです。「この子はこうあるべき」と決めつけるのではなく、「この子はどんな子なんだろう」という目で見るようにしています。最初から判断するのではなく、その子自身を知ろうとする姿勢を大切にしています。保護者の方に対しても同じです。まずは話を聞き、どんな子育てをしてきて、どんなことで悩んでいるのか。そこを聞くことから始めるようにしています。

ーご自身は、どのような性格だと思いますか。

行動力がある方だと思います。私自身、多動の特性がありまして、ハイパーアクティビティという表現になることもあります。一般的には、困りごとだと思われることもあるかもしれません。でも私の場合は、すぐに動くことや、無ければ作ることにつながっています。そうした特性を活かした、パワフルなところが自分の性格なのかなと思います。

ー子どもや保護者と向き合う上で、大切にしている価値観を教えてください。

現場が長くなったり、知識がついたりすると、見えなくなることもあると思っています。だからこそ、まずは一人の保護者として寄り添うことを大切にしています。素直にお話を聞き、その子の気持ちを考えること、そして、真っさらな気持ちで寄り添うことを、一番大事にしています。

理解のある講師のもとだからこそ、子どもたちは安心して失敗したり、チャレンジしたりできるのではないかと思います。

フォレスト個別指導塾 豊田校との出会い

ーフォレスト個別指導塾 豊田校との出会いを教えてください。

きっかけは、息子の将来、これからの子育てを考えたことでした。一人で子育てをしていかなければならない中で、どんな子育てがあるのかを調べていたときに、フォレストと出会いました。発達特性のある子どもたちに対するノウハウがありながら、この子たちにも勉強が必要だという考え方に触れたとき、目から鱗でした。「素晴らしいな」「通いたいな」と思いました。ただ、その場所が名古屋だったので、通うには少し遠かったんです。そこで、「なぜ三河地方には、こういう場所がないんだろう」と思い、無いのであれば、私が作ろう。そう考えたことが、豊田校を作るきっかけになりました。

ー豊田校で活動することになった経緯を教えてください。

三河地方にそうした場所がなかったことが、やはり大きな理由です。それに加えて、私は外部から三河地方に嫁いできました。ここで大変お世話になり、子どももこちらで授かりました。だからこそ、この地域に恩返しをしたいという気持ちがありまして、その想いもあって、豊田の地に作らせていただきました。

苦手なところをなくすのではなく、自分を理解すること。それが、自分の可能性や世界を広げる力につながっていきます。

安心してチャレンジできる場所を——豊田校の魅力

ー豊田校の魅力は何だと考えていますか。

一番大きいのは、講師全員に理解があることです。子どもたちの特性について勉強していたり、子どもたちにはさまざまな背景や理由があるということを講師全員が研修を受け、知識としても理解を持った上で子どもたちと関わっています。理解のある講師のもとだからこそ、子どもたちは安心して失敗したり、チャレンジしたりできるのではないかと思います。それが、豊田校の一番の強みです。

ー豊田校をどのような場所にしたいと考えていますか。

安心してチャレンジできる場所であってほしいと思っています。入ってきたばかりの子どもたちは、自信がないことも多いです。自分に対しての可能性を全く感じられていなかったり、自分にどんな力があるのか分からなかったりします。だからこそ、ここで自分を信じられるようになってほしい。いい意味で、自分に対して欲張りになれる場所でありたいと思っています。

ー保護者の方にとっては、どのような場所でありたいですか。

教育だけではなく、「困ったら、ちょっと先生に相談してみようかな」と思ってもらえる場所を目指しています。子育てで困ったとき、どこに何を相談していいか分からないときに、保護者の方にとってもここが浮かぶような場所、安心して相談できる場所でありたいと思っています。

「自分は何もできない」と思うのではなく、「自分には先がある」「未来がある」と思えるようになってほしいです。

否定しないこと——子どもたちとの関わりで大切にしていること

ー子どもたちと接する際に、最も大切にしていることは何ですか。

まずは否定しないことです。子どもたちは、子どもたちなりに考えていることがたくさんあります。感じ方もみんな違います。だからこそ、「この子はどう思っているんだろう」と考えながら関わるようにしています。自分自身と向き合っている途中の子もいます。そこを急かさず、ゆっくり待ち、きちんと話を聞くことを大切にしています。

ー学力以外で、子どもたちに身につけてほしい力はありますか。

まずは、自分の気持ちや考えを、自分の言葉で相手に伝える力です。それは、助けてほしいときにヘルプを出すサインにもなりますし、コミュニケーションをうまく取ることにもつながります。豊田校では、自分の取扱説明書のように、自分のことを知ることも凄く大切にしていますので、苦手なところをなくすのではなく、自分を理解すること。「自分はここがこうだから、こういうふうに人に助けを求めよう」「ここは得意だから、率先してやってみよう」と考えられるようになることが大事だと思っています。その上で、どう声をかけるのか、どう伝えるのかを学んでいく。そのような勉強を土台にしながら、自分の可能性や世界を広げる力を身につけてほしいと思っています。

ー居場所づくりは、幸地さんにとってどのような意味がありますか。

安心して失敗できたり、心が落ち着いたり、「ここにいてもいいんだ」と思えたりする場所なのかなと思います。豊田校は、勉強は嫌いでも、塾が好きという子が多いんです。塾の日ではない日や、お休みの日に、ふらっと生徒が遊びに来ることもあります。私は塾に遊びに来るという感覚がすごいなと思うのですけれど、それくらい居心地が良いと感じてもらえているのだとしたら、そういうことが居場所というところになるのかなと思っております。

ー子どもたちには、どのような未来を歩んでほしいと思っていますか。

自分の可能性を信じて、自分に対して欲張りに、たくさんの選択肢を持てる未来を歩んでほしいです。立派でなくてもいいと思っていますが、自分を駄目だと思わないこと。「自分は何もできない」と思うのではなく、「自分には先がある」「未来がある」と思えるようになってほしいです。そこまで子どもたちを持っていくことが、私たちの役割なのかなと思っています。

まずは、一人で悩まないでほしい。子育ては、絶対に保護者の方のせいではありません。

一人の保護者として寄り添う——保護者支援への想い

ー保護者支援で大切にしていることを教えてください。

最初は、「話してくださってありがとう」という気持ちで接しています。相談に来られる方の中には、泣いてしまう方もいらっしゃいます。そこまで頑張ってこられたのだと思いますし、張り詰めていたものがあるのだと思います。私もお母さんだからこそ、分かる部分があります。学習の心配ももちろんありますが、まずは一旦置いておいて、保護者としての不安を受け止め、一人として話をすることを大事にしています。

ー保護者の方との関わりで、印象に残っているエピソードはありますか。

皆さん、かなり張り詰めて、疲れ切った状態でここに来られることがあります。私は定期的に保護者面談をしていますが、任意で行っています。受験生はもちろん行いますが、それ以外の方は必要に応じてです。その中で、「今は不安がないので、今回は保護者面談はいらないです」とか、面談の中で「お家ではどうですか?困っていることはないですか?」と聞いても、「特にないです」と返ってくることがあるんです。それが、すごく嬉しくて、自分自身、同じ母親として、子育てにおいて自分の子どもに何も不安がない状態というのは、とてもいい状態だと思うんです。自然に「何かあるかな?」と考えても思い浮かばない。その状態になっていることが嬉しいです。また、子どもが笑顔になったり、元気になったりしてくると、保護者の方も少し欲張りになっていくことがあります。「あと10点アップしたいよね」といった言葉が出てくることもあります。親子の中で、お母さんやお父さんも、子どもも、少しずつスキルアップしているのを見ると、本当に良かったと思います。

忘れられない生徒たちと、これからの豊田校

ー忘れられない生徒さんのエピソードを教えてください。

忘れられない生徒はたくさんいます。豊田校には、特性の二次被害として不登校につながっている子もいます。なので、不登校の子の受け入れも積極的に行っています。何年も学校に行けなかった子が、最初は「みんなが学校に行っている時間に、自分も明るい時間に勉強する」というところから始めることがあります。「自分もやった」と感じられることが、その子にとって大事な一歩になることもあります。そこから学校に戻れる子もいますし、そうではない形で変わっていく子もいるのですが、印象に残っているのは、何年も学校に行けなかった子が、少しずつ自分に欲張りになっていったことです。進学を機に「変わりたい」や「女子高生になりたい」と話してくれたり。元々の友達がいる場所ではなく、新しい環境で、誰も自分のことを知らない場所で生まれ変わりたいという気持ちで受験や進学に向かっていく子もいました。その後、本当に楽しい学生生活を送って、塾に寄り付かないくらいになったり、近況報告を聞かせてくれたりすると、安心します。自分に対して「変わった」と感じている生徒の姿は、とても印象に残っています。

ー生徒さんの変化を感じた印象的な出来事はありますか。

将来なりたいものや、進みたい学部などを、具体的に話してくれるようになったときです。まるで自分のことを発見したように話してくれる瞬間があります。そういう姿を見ると、変化や成長を感じます。自分の中にあるものに気づいて、それを自分の言葉で話せるようになっていく。その瞬間は、とても大きな成長で、印象に残ったことです。

ーこの仕事をやっていて、良かったと感じる瞬間を教えてください。

子どもたちが次の場所へ進んでいくことも、もちろん嬉しいです。それに加えて、豊田校には県外の方から相談をいただくこともあります。そうした中で、「困ったら、ここがあるんだ」と思っていただける場所が、少しずつ広がっていることです。この仕事をやっていて良かったと思いますし、もっともっと、どうしたらそういう方たちのお力になれるのかを考えていますので、遠方の方も含めて、私に不安を話したいと思ってくださる方が増えてきたことは、本当にやっていて良かったと思うことです。

ー今後、豊田校をどのような場所にしていきたいですか。

最初に豊田校を立ち上げた背景には、うちの息子のように、手帳の取得はできない、勉強の遅れもない、でも配慮が必要という狭間の子たちの存在がありました。そういう子どもたちも苦しんでいますし、また親も苦しんでいます。なので、その姿を見て、まずは学習塾という形で立ち上げました。ですが、会社としては子育て支援の会社としてやっています。だからこそ、教育という枠にとらわれず、困ったらとりあえずここに相談できる場所にしていきたいです。地域との横のつながりもそうですし、いろいろな企業さんとのつながりも増やしていきたいと思っています。そうした方々の受け皿として、どんどん大きくなっていけたらと思っています。

ー今、悩みを抱えている保護者の方へメッセージをお願いします。

まずは、一人で悩まないでほしいです。私も独りぼっちだったので、その気持ちはすごく分かります。でも、こうしてお力になりたいと思っている人もたくさんいますし、そういう場所も探すときっとあると思います。子育ては、絶対に保護者の方のせいではありません。子どもたちも一人の人です。一人の人間を育てるということは、すごく大変なことだと思います。子育ても対人なので、自分の思い通りにならないこともたくさんあります。その時に、一人で抱えないでほしいです。困ったときに、ここが思い浮かぶような存在になれるよう、私も努力しています。ですから、まずはご自身を大切にして、ご自身が頼れる場所を見つけてほしいと思います。

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